虎屋文庫:和菓子だより
虎屋文庫の史料が国立科学博物館の特別展「和食」で展示されています
特別展「和食 ~日本の自然、人々の知恵~」会 期:2023年10月28日(土)~2024年2月25日(日) 会 場:国立科学博物館(東京都台東区) 入場料:一般・大学生 当日券2,000円 小・中・高校生 当日券600円和食がユネスコ無形文化遺産に登録されて10年。世界中で注目の高まる和食を、バラエティ豊かな標本や資料とともに、科学や歴史などの多角的な視点から紹介する展示です。虎屋文庫の史料は、3章「和食の成り立ち」の中で展示されます。※2020年に新型コロナウイルスの影響で開催中止となり、今回改めて開催されます。展示品:元禄8年11月「御菓子之畫圖」(複製) (※実物の展示は~11月26日まで。以降はパネル展示)番付「東都繁栄京御菓子司」(※会期前半の展示)番付「東都流行御菓子繁昌競鑒」(※会期後半の展示)ハリスの接待菓子の再現模型(制作:福留千夏氏) 詳しくはこちらをご覧ください。お問い合わせは050-5541-8600(ハローダイヤル)までお願いいたします
虎屋文庫の史料が国立科学博物館の特別展「和食」で展示されています
特別展「和食 ~日本の自然、人々の知恵~」会 期:2023年10月28日(土)~2024年2月25日(日) 会 場:国立科学博物館(東京都台東区) 入場料:一般・大学生 当日券2,000円 小・中・高校生 当日券600円和食がユネスコ無形文化遺産に登録されて10年。世界中で注目の高まる和食を、バラエティ豊かな標本や資料とともに、科学や歴史などの多角的な視点から紹介する展示です。虎屋文庫の史料は、3章「和食の成り立ち」の中で展示されます。※2020年に新型コロナウイルスの影響で開催中止となり、今回改めて開催されます。展示品:元禄8年11月「御菓子之畫圖」(複製) (※実物の展示は~11月26日まで。以降はパネル展示)番付「東都繁栄京御菓子司」(※会期前半の展示)番付「東都流行御菓子繁昌競鑒」(※会期後半の展示)ハリスの接待菓子の再現模型(制作:福留千夏氏) 詳しくはこちらをご覧ください。お問い合わせは050-5541-8600(ハローダイヤル)までお願いいたします
京菓子資料館で茶の湯と菓子についての展示開催
さまざまな時代の菓子が目にした光景を、茶の湯の世界などを通して紹介する企画展です。海を渡った茶室の模型、菓子見本帳や製法書などからの再現菓子なども展示されます。虎屋の菓子についてもご紹介いただいています。 企画展「お菓子が目にした時代」会 期:2023年9月23日(土)~12月19日(火)休館日:毎週水曜日・木曜日時 間:10:00~17:00(最終入館:16:00)会 場:京菓子資料館入場料:800円(呈茶料を含む)詳しくはこちらをご覧ください。お問い合わせは俵屋吉富 烏丸店(075-432-3101)までお願いいたします。
京菓子資料館で茶の湯と菓子についての展示開催
さまざまな時代の菓子が目にした光景を、茶の湯の世界などを通して紹介する企画展です。海を渡った茶室の模型、菓子見本帳や製法書などからの再現菓子なども展示されます。虎屋の菓子についてもご紹介いただいています。 企画展「お菓子が目にした時代」会 期:2023年9月23日(土)~12月19日(火)休館日:毎週水曜日・木曜日時 間:10:00~17:00(最終入館:16:00)会 場:京菓子資料館入場料:800円(呈茶料を含む)詳しくはこちらをご覧ください。お問い合わせは俵屋吉富 烏丸店(075-432-3101)までお願いいたします。
『あじわい』誌の秋号に寄稿しています
虎屋文庫のスタッフが、全国銘産菓子工業協同組合発行『あじわい』にコラム「和菓子探検」を連載しております。今回は、各地に残る、菓子を撒(ま)く珍しい行事に注目しました。下記からご覧いただけますので、どうぞご一読ください。 https://www.ajiwai.or.jp/ *令和3年(2021)秋まで15回にわたって同誌で連載した「資料に見る和菓子」のバックナンバーもこちらよりご覧いただけます。
『あじわい』誌の秋号に寄稿しています
虎屋文庫のスタッフが、全国銘産菓子工業協同組合発行『あじわい』にコラム「和菓子探検」を連載しております。今回は、各地に残る、菓子を撒(ま)く珍しい行事に注目しました。下記からご覧いただけますので、どうぞご一読ください。 https://www.ajiwai.or.jp/ *令和3年(2021)秋まで15回にわたって同誌で連載した「資料に見る和菓子」のバックナンバーもこちらよりご覧いただけます。
商標貼込帳 江戸時代後期~近代
菓子資料室 虎屋文庫では虎屋歴代の古文書や古器物に加え、菓子に関わるさまざまな資料を所蔵しています。このコーナーでは、その一部をご紹介していきます。 虎屋文庫は1973年に創設、今年2月で50周年を迎えました。これに合わせ、2023年10月1日から11月23日まで、虎屋文庫50周年記念!「和菓子の〈はじめて〉物語」展 を開催しております。そこで今回は、会場で取りあげる資料のなかから「商標貼込帳」をご紹介しましょう。 *記事内の画像をご使用になりたい方は虎屋文庫までご連絡くださいませ。 品名や店名、所在地などが記され、商品に添えられたり、菓子袋に摺(す)られたりした商標。小さな枠の中に作り込まれたデザインは眺めているだけでも楽しく、現在の商品広告にも通じるような、細部へのこだわりを感じさせます。これらを今でいうスクラップブックのように貼り集めたのが貼込帳です。 展示会場でご紹介するページ 本資料は閉じた状態で縦29㎝・横22㎝、およそA4判の大きさです。袋綴(ふくろとじ)で35ページあり、江戸時代後期から明治時代頃にかけての商標199点が貼られています。会場でご紹介するページには千歳飴の菓子袋が見え、鮮やかな色彩や縁起の良い意匠が印象的です。ぜひ実物をご覧ください。 和菓子に欠かせない砂糖の商標を集めたページも。藍と朱の色合いが目をひきます。別のページには、上新粉(じょうしんこ)や葛粉(くずこ)、白玉粉などの商標も貼られています。お菓子好きが作った帳面なのか、はたまた菓子職人が作ったのか、想像が膨らみます。 京都の菓子屋の商標 虎屋文庫ではこうした菓子関係の貼込帳を複数冊所蔵しており、なかには商標を京都、名古屋、大阪というように、地域ごとに分類したものもあります。作者によって内容や並べ方に個性があるのが面白いところです。
商標貼込帳 江戸時代後期~近代
菓子資料室 虎屋文庫では虎屋歴代の古文書や古器物に加え、菓子に関わるさまざまな資料を所蔵しています。このコーナーでは、その一部をご紹介していきます。 虎屋文庫は1973年に創設、今年2月で50周年を迎えました。これに合わせ、2023年10月1日から11月23日まで、虎屋文庫50周年記念!「和菓子の〈はじめて〉物語」展 を開催しております。そこで今回は、会場で取りあげる資料のなかから「商標貼込帳」をご紹介しましょう。 *記事内の画像をご使用になりたい方は虎屋文庫までご連絡くださいませ。 品名や店名、所在地などが記され、商品に添えられたり、菓子袋に摺(す)られたりした商標。小さな枠の中に作り込まれたデザインは眺めているだけでも楽しく、現在の商品広告にも通じるような、細部へのこだわりを感じさせます。これらを今でいうスクラップブックのように貼り集めたのが貼込帳です。 展示会場でご紹介するページ 本資料は閉じた状態で縦29㎝・横22㎝、およそA4判の大きさです。袋綴(ふくろとじ)で35ページあり、江戸時代後期から明治時代頃にかけての商標199点が貼られています。会場でご紹介するページには千歳飴の菓子袋が見え、鮮やかな色彩や縁起の良い意匠が印象的です。ぜひ実物をご覧ください。 和菓子に欠かせない砂糖の商標を集めたページも。藍と朱の色合いが目をひきます。別のページには、上新粉(じょうしんこ)や葛粉(くずこ)、白玉粉などの商標も貼られています。お菓子好きが作った帳面なのか、はたまた菓子職人が作ったのか、想像が膨らみます。 京都の菓子屋の商標 虎屋文庫ではこうした菓子関係の貼込帳を複数冊所蔵しており、なかには商標を京都、名古屋、大阪というように、地域ごとに分類したものもあります。作者によって内容や並べ方に個性があるのが面白いところです。
虎屋文庫が考えたお菓子の見本帳
虎屋文庫50周年記念!「和菓子の〈はじめて〉物語」展(10月1日~11月23日)にて実物をご覧いただけます 虎屋文庫50周年の特別企画として、スタッフが思い思いにお菓子を考案しました。虎屋文庫への想いや古典文学からの想起ほか、切り口はさまざま。菓銘と意匠による見立て、意外な素材の組み合わせなど、さまざまな発想から生まれたお菓子をお楽しみいただければ幸いです。 *いずれも空想のお菓子につきご紹介のみとなります。販売の予定はありません。 厄よけ宝珠 ふみのくら 水漬く白玉 書庫の秘密 マロングラッセ桃山 永久のきらめき 水仙蓬が嶋 八重垣姫 七色餅 営みのつづり 生々流転 未来の古典 厄よけ宝珠(やくよけほうじゅ)きんとん製 御膳餡入 古来、強い香りが邪気を祓うと信じられてきたことをふまえ、山椒・肉桂という和のスパイスを用いて、きんとんに仕立てています。紅色のそぼろが護摩焚きの炎や仏閣などに見られる火焔宝珠の文様を思わせるところから名づけました。 ふみのくら薯蕷製 白小倉餡入 「ふみのくら」は、たくさんの書籍や史料を納めた倉庫を意味する「文庫(ふみくら)」にちなんでつけた菓銘です。四角い薯蕷饅頭の中央に緑色の線を引き、下に花布(はなぎれ)*を思わせる紅色を施して、開いた本を表現しました。*花布…背表紙内側の上下に貼りつけた小さな布のこと 水漬く白玉(みづくしらたま)琥珀製 『万葉集』の防人(さきもり)歌「父母(とちはは)え斎(いは)ひて待たね筑紫(つくし)なる水漬く白玉採りて来までに」*に想を得ておつくりしました。 琥珀羹と道明寺羹を、透き通る海の浅瀬に、白小豆を白玉(真珠)に見立てています。*「父母よ、私の無事を祈り待っていてください 任期を終え、筑紫(現在の福岡県)の真珠を採って帰ってくるまで」の意 書庫の秘密(しょこのひみつ)煉製 虎屋文庫の書棚に古い帳簿や書籍がぎっしり並んでいるさまを見ると、書庫が何か菓子の大発見につながる秘密を抱えているかのように感じます。和菓子の化身が住んでいて、史料を守っているのかもしれません。 マロングラッセ桃山(マロングラッセももやま)桃山製 栗餡きざみマロングラッセ入 とらやパリ店にちなみ、フランスの方にも馴染み深い焼菓子として考案しました。洋酒の香りと栗のつぶつぶとした食感が楽しめます。パリ、創業の地・京都、そして東京……とらやゆかりの三都市の名を入れて仕上げました。 永久のきらめき(とわのきらめき)琥珀製...
虎屋文庫が考えたお菓子の見本帳
虎屋文庫50周年記念!「和菓子の〈はじめて〉物語」展(10月1日~11月23日)にて実物をご覧いただけます 虎屋文庫50周年の特別企画として、スタッフが思い思いにお菓子を考案しました。虎屋文庫への想いや古典文学からの想起ほか、切り口はさまざま。菓銘と意匠による見立て、意外な素材の組み合わせなど、さまざまな発想から生まれたお菓子をお楽しみいただければ幸いです。 *いずれも空想のお菓子につきご紹介のみとなります。販売の予定はありません。 厄よけ宝珠 ふみのくら 水漬く白玉 書庫の秘密 マロングラッセ桃山 永久のきらめき 水仙蓬が嶋 八重垣姫 七色餅 営みのつづり 生々流転 未来の古典 厄よけ宝珠(やくよけほうじゅ)きんとん製 御膳餡入 古来、強い香りが邪気を祓うと信じられてきたことをふまえ、山椒・肉桂という和のスパイスを用いて、きんとんに仕立てています。紅色のそぼろが護摩焚きの炎や仏閣などに見られる火焔宝珠の文様を思わせるところから名づけました。 ふみのくら薯蕷製 白小倉餡入 「ふみのくら」は、たくさんの書籍や史料を納めた倉庫を意味する「文庫(ふみくら)」にちなんでつけた菓銘です。四角い薯蕷饅頭の中央に緑色の線を引き、下に花布(はなぎれ)*を思わせる紅色を施して、開いた本を表現しました。*花布…背表紙内側の上下に貼りつけた小さな布のこと 水漬く白玉(みづくしらたま)琥珀製 『万葉集』の防人(さきもり)歌「父母(とちはは)え斎(いは)ひて待たね筑紫(つくし)なる水漬く白玉採りて来までに」*に想を得ておつくりしました。 琥珀羹と道明寺羹を、透き通る海の浅瀬に、白小豆を白玉(真珠)に見立てています。*「父母よ、私の無事を祈り待っていてください 任期を終え、筑紫(現在の福岡県)の真珠を採って帰ってくるまで」の意 書庫の秘密(しょこのひみつ)煉製 虎屋文庫の書棚に古い帳簿や書籍がぎっしり並んでいるさまを見ると、書庫が何か菓子の大発見につながる秘密を抱えているかのように感じます。和菓子の化身が住んでいて、史料を守っているのかもしれません。 マロングラッセ桃山(マロングラッセももやま)桃山製 栗餡きざみマロングラッセ入 とらやパリ店にちなみ、フランスの方にも馴染み深い焼菓子として考案しました。洋酒の香りと栗のつぶつぶとした食感が楽しめます。パリ、創業の地・京都、そして東京……とらやゆかりの三都市の名を入れて仕上げました。 永久のきらめき(とわのきらめき)琥珀製...
虎屋文庫の史料が彦根城博物館で展示されます
展示名:特別展「大名と菓子―百菓繚乱―」 会 期:2023年10月7日(土)~11月6日(月) 会期中無休 時 間:8:30~17:00 会 場:彦根城博物館 入場料:一般500円、小・中学生250円 展示品:元禄7年(1694)「諸方御用之留」、享保10年(1725)「御用留帳」、伝元禄11年(1698)「竹虎青貝井籠」【複製】、宝永4年(1707)「御菓子之畫圖」【複製】、徳川斉昭「菓子雛形 銘雪月花」「菓子雛形 銘秋の野」(左記は虎屋所蔵) お近くにお出かけの折は、ぜひご覧ください。 詳しくはこちらをご覧ください。 お問い合わせは彦根城博物館(0749-22-6100)までお願いいたします。
虎屋文庫の史料が彦根城博物館で展示されます
展示名:特別展「大名と菓子―百菓繚乱―」 会 期:2023年10月7日(土)~11月6日(月) 会期中無休 時 間:8:30~17:00 会 場:彦根城博物館 入場料:一般500円、小・中学生250円 展示品:元禄7年(1694)「諸方御用之留」、享保10年(1725)「御用留帳」、伝元禄11年(1698)「竹虎青貝井籠」【複製】、宝永4年(1707)「御菓子之畫圖」【複製】、徳川斉昭「菓子雛形 銘雪月花」「菓子雛形 銘秋の野」(左記は虎屋所蔵) お近くにお出かけの折は、ぜひご覧ください。 詳しくはこちらをご覧ください。 お問い合わせは彦根城博物館(0749-22-6100)までお願いいたします。