虎屋文庫:和菓子だより
味の素食の文化センター 食文化展示室(常設展)に協力しました
港区高輪にある、味の素食の文化センター2階の食文化展示室(常設展)がリニューアルされました。展示は四季別で、秋の展示は和菓子がテーマです。虎屋文庫が協力し、虎屋の菓子見本帳や所蔵資料のパネルが展示されています。 食関係の研究者や学生が調べ物でよく利用するライブラリーです。お近くにお出かけの折はぜひお立ち寄りください。 場 所:東京都港区高輪3-13-65 味の素食の文化センター(味の素グループ高輪研修センター内) 開館時間:10:00~17:00 休館日:日曜日・祝祭日、年末年始、展示替え期間、臨時休館日 入館料:無料 詳しい情報は味の素食の文化センターホームページをご覧ください。常設展「日本の食文化」関連資料はこちらです。 お問い合わせは味の素食の文化センター 食文化展示室(03-5488-7319)までお願いいたします。
味の素食の文化センター 食文化展示室(常設展)に協力しました
港区高輪にある、味の素食の文化センター2階の食文化展示室(常設展)がリニューアルされました。展示は四季別で、秋の展示は和菓子がテーマです。虎屋文庫が協力し、虎屋の菓子見本帳や所蔵資料のパネルが展示されています。 食関係の研究者や学生が調べ物でよく利用するライブラリーです。お近くにお出かけの折はぜひお立ち寄りください。 場 所:東京都港区高輪3-13-65 味の素食の文化センター(味の素グループ高輪研修センター内) 開館時間:10:00~17:00 休館日:日曜日・祝祭日、年末年始、展示替え期間、臨時休館日 入館料:無料 詳しい情報は味の素食の文化センターホームページをご覧ください。常設展「日本の食文化」関連資料はこちらです。 お問い合わせは味の素食の文化センター 食文化展示室(03-5488-7319)までお願いいたします。
美食家の羊羹
袁枚の羊羹(再現) 日本の羊羹のルーツである中国の羊羹。羊の肉や内臓を使った汁物として、古くから料理書などに作り方が記されています。ここでは清の文人袁枚(えんばい・1716~97)が『随園食単』(ずいえんしょくたん)に書いたレシピをご紹介しましょう。 作り方は、よく煮ておいた羊の肉をサイコロ状に切って鶏のスープで煮、さらに薄く切った竹の子、しいたけ、山芋を入れて火を通す、というもの。 ごく簡単な手順ですが、単に肉を煮込んだだけの羊羹とは違って肉を最初に加熱しているため変形せず、しかも余計な肉汁でスープが濁ることもありません。 食べてみると、味わいも上品で、美食家としても知られた袁枚のこだわりがうかがえるようです。 ※ 羊羹の日本への伝来はこちらへ。 注釈 参考文献 袁枚著 青木正児訳注『随園食単』岩波書店 1980年
美食家の羊羹
袁枚の羊羹(再現) 日本の羊羹のルーツである中国の羊羹。羊の肉や内臓を使った汁物として、古くから料理書などに作り方が記されています。ここでは清の文人袁枚(えんばい・1716~97)が『随園食単』(ずいえんしょくたん)に書いたレシピをご紹介しましょう。 作り方は、よく煮ておいた羊の肉をサイコロ状に切って鶏のスープで煮、さらに薄く切った竹の子、しいたけ、山芋を入れて火を通す、というもの。 ごく簡単な手順ですが、単に肉を煮込んだだけの羊羹とは違って肉を最初に加熱しているため変形せず、しかも余計な肉汁でスープが濁ることもありません。 食べてみると、味わいも上品で、美食家としても知られた袁枚のこだわりがうかがえるようです。 ※ 羊羹の日本への伝来はこちらへ。 注釈 参考文献 袁枚著 青木正児訳注『随園食単』岩波書店 1980年
『古今名物御前菓子秘伝抄』 享保3年(1718)
参考文献菓子資料室 虎屋文庫では虎屋歴代の古文書や古器物に加え、菓子に関わるさまざまな資料を所蔵しています。このコーナーでは、その一部をご紹介していきます。 「はん仕やう」(パンの作り方)と書かれた頁。 *画像をご使用になりたい方は虎屋文庫までご連絡くださいませ。 『古今名物御前菓子秘伝抄』は、享保3年(1718)に刊行された、日本でもっとも古い版本の菓子製法書です。105種類もの菓子の製法がのっており、金平糖やカルメラなどといった南蛮菓子※のほか、パンも含まれています。材料は、小麦粉と甘酒で作る「ふるめんと」(イーストの代用品)、小麦粉、砂糖とあり、窯の中で大量の薪を燃やしてから生地を入れ、余熱で焼いていました。この焼き方は、18世紀頃までヨーロッパで行われていたものだそうです。 ※16世紀から17世紀にかけて来日したポルトガル人やスペイン人などがもたらした菓子。鶏卵や大量の砂糖が使われている。 参考文献 鈴木晋一訳『<原本現代訳>古今名物御前菓子秘伝抄』教育社 1988年
『古今名物御前菓子秘伝抄』 享保3年(1718)
参考文献菓子資料室 虎屋文庫では虎屋歴代の古文書や古器物に加え、菓子に関わるさまざまな資料を所蔵しています。このコーナーでは、その一部をご紹介していきます。 「はん仕やう」(パンの作り方)と書かれた頁。 *画像をご使用になりたい方は虎屋文庫までご連絡くださいませ。 『古今名物御前菓子秘伝抄』は、享保3年(1718)に刊行された、日本でもっとも古い版本の菓子製法書です。105種類もの菓子の製法がのっており、金平糖やカルメラなどといった南蛮菓子※のほか、パンも含まれています。材料は、小麦粉と甘酒で作る「ふるめんと」(イーストの代用品)、小麦粉、砂糖とあり、窯の中で大量の薪を燃やしてから生地を入れ、余熱で焼いていました。この焼き方は、18世紀頃までヨーロッパで行われていたものだそうです。 ※16世紀から17世紀にかけて来日したポルトガル人やスペイン人などがもたらした菓子。鶏卵や大量の砂糖が使われている。 参考文献 鈴木晋一訳『<原本現代訳>古今名物御前菓子秘伝抄』教育社 1988年
色をめぐる7つのお話 其の二 「和菓子 ~花鳥風月を色で見立てる」講座のお知らせ
≪ご好評につき満席となりました。ありがとうございます。≫お問い合わせは大分県立美術館(097-533-4500)へ 大分県立美術館では7回にわたり色についての講座が開催されます。第2回の「和菓子~花鳥風月を色で見立てる」の講師は虎屋文庫の中山圭子が務めます。和菓子は「五感の芸術」。日本人の感性と美意識が、創意工夫を持って取り入れられ、四季折々の自然風物が表現されています。この魅力をワークショップ形式のレクチャーでお楽しみいただきます。 日時2018年8月18日(土)13:30~16:30 場所大分県立美術館 2階アトリエ大分市寿町2番1号 対象・料金中学生から一般(無料・要申し込み/50名) 応募方法など詳しくはこちらをご覧ください。大分県立美術館 ℡097-533-4500
色をめぐる7つのお話 其の二 「和菓子 ~花鳥風月を色で見立てる」講座のお知らせ
≪ご好評につき満席となりました。ありがとうございます。≫お問い合わせは大分県立美術館(097-533-4500)へ 大分県立美術館では7回にわたり色についての講座が開催されます。第2回の「和菓子~花鳥風月を色で見立てる」の講師は虎屋文庫の中山圭子が務めます。和菓子は「五感の芸術」。日本人の感性と美意識が、創意工夫を持って取り入れられ、四季折々の自然風物が表現されています。この魅力をワークショップ形式のレクチャーでお楽しみいただきます。 日時2018年8月18日(土)13:30~16:30 場所大分県立美術館 2階アトリエ大分市寿町2番1号 対象・料金中学生から一般(無料・要申し込み/50名) 応募方法など詳しくはこちらをご覧ください。大分県立美術館 ℡097-533-4500
武蔵野大学能楽資料センター公開講座「たべものアレコレ能・狂言」のお知らせ
武蔵野大学能楽資料センター公開講座「たべものアレコレ能・狂言」が4回にわたって開催されます。9月5日(水)「狂言に見られる菓子」の講師を虎屋文庫の中山圭子が務めます。 日時9月5日(水)14:00~15:30 場所武蔵野大学 武蔵野キャンパス 6号館雪頂講堂東京都西東京市新町1-1-20 対象・料金どなたでも/予約不要、無料 応募方法など詳しくは武蔵野大学 能楽資料センターへお問い合わせください。℡042-468-9742(月~木曜日。ただし、講座当日はご利用いただけません)
武蔵野大学能楽資料センター公開講座「たべものアレコレ能・狂言」のお知らせ
武蔵野大学能楽資料センター公開講座「たべものアレコレ能・狂言」が4回にわたって開催されます。9月5日(水)「狂言に見られる菓子」の講師を虎屋文庫の中山圭子が務めます。 日時9月5日(水)14:00~15:30 場所武蔵野大学 武蔵野キャンパス 6号館雪頂講堂東京都西東京市新町1-1-20 対象・料金どなたでも/予約不要、無料 応募方法など詳しくは武蔵野大学 能楽資料センターへお問い合わせください。℡042-468-9742(月~木曜日。ただし、講座当日はご利用いただけません)
『和菓子を愛した人たち』が第52回造本装幀コンクールにて「日本図書館協会賞」を受賞しました
『和菓子を愛した人たち』が第52回造本装幀コンクールにて「日本図書館協会賞」に選ばれました。今回は325の応募作品から22の賞が選ばれ、そのうちのひとつです。入賞作品は2019年2月にドイツ・ライプツィヒの「世界で最も美しい本コンクール」に出品され、同10月にはフランクフルト・ブックフェアにおいて展示されます。装幀を手がけられた株式会社デザイン倶楽部・木下勝弘様より「受賞のことば」をいただきましたのでぜひお読みください。 ダウンロード受賞のことば
『和菓子を愛した人たち』が第52回造本装幀コンクールにて「日本図書館協会賞」を受賞しました
『和菓子を愛した人たち』が第52回造本装幀コンクールにて「日本図書館協会賞」に選ばれました。今回は325の応募作品から22の賞が選ばれ、そのうちのひとつです。入賞作品は2019年2月にドイツ・ライプツィヒの「世界で最も美しい本コンクール」に出品され、同10月にはフランクフルト・ブックフェアにおいて展示されます。装幀を手がけられた株式会社デザイン倶楽部・木下勝弘様より「受賞のことば」をいただきましたのでぜひお読みください。 ダウンロード受賞のことば