虎屋文庫:和菓子だより
『あじわい』誌の春号に寄稿しています
全国銘産菓子工業協同組合発行『あじわい』にて連載中の「資料に見る和菓子」。今回は、江戸~明治時代の初め頃に菓子屋で使われた、菓子を届けるための容器「井籠」(せいろう)をご紹介しています。 下記からもご覧いただけますので、ぜひご一読くださいませ。 http://www.ajiwai.or.jp/
『あじわい』誌の春号に寄稿しています
全国銘産菓子工業協同組合発行『あじわい』にて連載中の「資料に見る和菓子」。今回は、江戸~明治時代の初め頃に菓子屋で使われた、菓子を届けるための容器「井籠」(せいろう)をご紹介しています。 下記からもご覧いただけますので、ぜひご一読くださいませ。 http://www.ajiwai.or.jp/
『お菓子たより』 昭和13~15年(1938~40)
菓子資料室 虎屋文庫では虎屋歴代の古文書や古器物に加え、菓子に関わるさまざまな資料を所蔵しています。このコーナーでは、その一部をご紹介していきます。 *画像をご使用になりたい方は虎屋文庫までご連絡くださいませ。 昭和13年10月から昭和15年2月頃まで、虎屋が月1回お得意様向けに発行していた広報誌です。誌名は『お菓子たより』ですが、健康法や礼儀作法、化粧のコツといった家庭的・実用的な情報も扱い、充実した内容になっています。なかには、日中戦争下という時代背景を感じさせる、戦地の兵士の投稿も見えます。荷物に入れ大切に持ち歩いていた缶詰羊羹「夜の梅」を、戦闘中、民家の裏に置いていたところ、「飯盒を打抜かれ、あまつさへ夜の梅に命中、遂に半分食べる事も出来ず、あまり残念にて一筆書きました次第」とのこと。自身の命の危険もあったはずですが、つい嘆いてしまうほどに、羊羹が大変な楽しみ、慰めとなっていたことがわかります。 翻訳者・村岡花子や小説家・宇野千代ほか、著名人の随筆も掲載している。
『お菓子たより』 昭和13~15年(1938~40)
菓子資料室 虎屋文庫では虎屋歴代の古文書や古器物に加え、菓子に関わるさまざまな資料を所蔵しています。このコーナーでは、その一部をご紹介していきます。 *画像をご使用になりたい方は虎屋文庫までご連絡くださいませ。 昭和13年10月から昭和15年2月頃まで、虎屋が月1回お得意様向けに発行していた広報誌です。誌名は『お菓子たより』ですが、健康法や礼儀作法、化粧のコツといった家庭的・実用的な情報も扱い、充実した内容になっています。なかには、日中戦争下という時代背景を感じさせる、戦地の兵士の投稿も見えます。荷物に入れ大切に持ち歩いていた缶詰羊羹「夜の梅」を、戦闘中、民家の裏に置いていたところ、「飯盒を打抜かれ、あまつさへ夜の梅に命中、遂に半分食べる事も出来ず、あまり残念にて一筆書きました次第」とのこと。自身の命の危険もあったはずですが、つい嘆いてしまうほどに、羊羹が大変な楽しみ、慰めとなっていたことがわかります。 翻訳者・村岡花子や小説家・宇野千代ほか、著名人の随筆も掲載している。
「春を呼ぶ お砂糖人形展」トークイベントのお知らせ
第一回全国金花糖博覧会「春を呼ぶ お砂糖人形展」会場内で、金花糖の歴史や地域性について菓子研究家の溝口政子氏と虎屋文庫 中山圭子がトークイベントを行います。 開催日:2019年2月23日(土)15:30~ 2月24日(日)14:30~ 場 所:台東区立浅草公会堂1F 展示ホール 料 金:無料 お問合せ先:株式会社 萬年堂 鈴木様(03-3873-0187) 詳しくはこちらをご覧ください。
「春を呼ぶ お砂糖人形展」トークイベントのお知らせ
第一回全国金花糖博覧会「春を呼ぶ お砂糖人形展」会場内で、金花糖の歴史や地域性について菓子研究家の溝口政子氏と虎屋文庫 中山圭子がトークイベントを行います。 開催日:2019年2月23日(土)15:30~ 2月24日(日)14:30~ 場 所:台東区立浅草公会堂1F 展示ホール 料 金:無料 お問合せ先:株式会社 萬年堂 鈴木様(03-3873-0187) 詳しくはこちらをご覧ください。
東京都台東区で砂糖人形の展示が開催されます
第一回全国金花糖博覧会「春を呼ぶ お砂糖人形展」 会 期:平成31年2月21日(木)~24日(日)時 間:11:00~17:00(最終日は16:00まで)会 場:台東区立浅草公会堂1階展示ホール(東京都台東区)入場料:無料(一部、有料イベントあり) 東京・浅草芝崎町(現在の西浅草3丁目)は「菓子屋街」と呼ばれ、昭和40年代には74軒の菓子屋(うち金花糖は8軒)がありました。この砂糖菓子の聖地、浅草で「全国金花糖博覧会」が開催され、日本各地に残る希少な金花糖を集め、技術、歴史や地域文化などが紹介されます。 ●「林家たい平杯 金花糖絵付け大会」 金花糖応援隊長 林家たい平師匠、来たる! 日 時:2月21日(木) 14:00~ 絵付け 15:30 優勝者発表 15:30~16:00 スペシャルトーク 参加費: 500円 対 象:どなたでも(当日先着30名様) ●「金花糖の絵付けをしよう」 当たりくじ付きワークショップ(随時開催)ほか ●ギャラリートーク(23、24日) 金花糖の歴史や地域性について菓子研究家の溝口政子氏と 虎屋文庫 中山圭子がトークイベントを行います。 詳しくはこちらをご覧ください。...
東京都台東区で砂糖人形の展示が開催されます
第一回全国金花糖博覧会「春を呼ぶ お砂糖人形展」 会 期:平成31年2月21日(木)~24日(日)時 間:11:00~17:00(最終日は16:00まで)会 場:台東区立浅草公会堂1階展示ホール(東京都台東区)入場料:無料(一部、有料イベントあり) 東京・浅草芝崎町(現在の西浅草3丁目)は「菓子屋街」と呼ばれ、昭和40年代には74軒の菓子屋(うち金花糖は8軒)がありました。この砂糖菓子の聖地、浅草で「全国金花糖博覧会」が開催され、日本各地に残る希少な金花糖を集め、技術、歴史や地域文化などが紹介されます。 ●「林家たい平杯 金花糖絵付け大会」 金花糖応援隊長 林家たい平師匠、来たる! 日 時:2月21日(木) 14:00~ 絵付け 15:30 優勝者発表 15:30~16:00 スペシャルトーク 参加費: 500円 対 象:どなたでも(当日先着30名様) ●「金花糖の絵付けをしよう」 当たりくじ付きワークショップ(随時開催)ほか ●ギャラリートーク(23、24日) 金花糖の歴史や地域性について菓子研究家の溝口政子氏と 虎屋文庫 中山圭子がトークイベントを行います。 詳しくはこちらをご覧ください。...
『あじわい』誌の新年号に寄稿しています
全国銘産菓子工業協同組合発行『あじわい』にて連載中の「資料に見る和菓子」。今回は、江戸~明治時代に作られた菓子見本帳(菓子のデザイン帳のこと)をご紹介します。一筆一筆丁寧に描かれた意匠の数々をお楽しみください。 下記からもご覧いただけますので、ぜひご一読くださいませ。 http://www.ajiwai.or.jp/wagashi/index.html
『あじわい』誌の新年号に寄稿しています
全国銘産菓子工業協同組合発行『あじわい』にて連載中の「資料に見る和菓子」。今回は、江戸~明治時代に作られた菓子見本帳(菓子のデザイン帳のこと)をご紹介します。一筆一筆丁寧に描かれた意匠の数々をお楽しみください。 下記からもご覧いただけますので、ぜひご一読くださいませ。 http://www.ajiwai.or.jp/wagashi/index.html
缶詰の開け方
東京大学総合図書館蔵「捃拾帖」第31冊(三十乙)より 今回は「改良羊羹」の缶詰の開け方の図です。これはスクラップ帳に貼られたチラシのようなものの一部で、缶の中身は葡萄と柿の羊羹でした。「便利」「衛生」をアピール、一名を「帯鑵(「おびかん」か)」といい、「附属鍵」で巻き取るという説明がつけられています。以前ご紹介した虎屋の缶詰羊羹も同様の形でしたが、この史料は明治23年(1890)頃のもので、缶詰羊羹の記録としては古いほうではないでしょうか。それにしても大きな缶ですね。後年、アルミ袋充填式の羊羹が開発され、現在ではこうした缶はほとんど見られなくなりました。 注釈 参考 田中芳男・博物学コレクション。田中芳男については歴史上の人物と和菓子をご覧ください。
缶詰の開け方
東京大学総合図書館蔵「捃拾帖」第31冊(三十乙)より 今回は「改良羊羹」の缶詰の開け方の図です。これはスクラップ帳に貼られたチラシのようなものの一部で、缶の中身は葡萄と柿の羊羹でした。「便利」「衛生」をアピール、一名を「帯鑵(「おびかん」か)」といい、「附属鍵」で巻き取るという説明がつけられています。以前ご紹介した虎屋の缶詰羊羹も同様の形でしたが、この史料は明治23年(1890)頃のもので、缶詰羊羹の記録としては古いほうではないでしょうか。それにしても大きな缶ですね。後年、アルミ袋充填式の羊羹が開発され、現在ではこうした缶はほとんど見られなくなりました。 注釈 参考 田中芳男・博物学コレクション。田中芳男については歴史上の人物と和菓子をご覧ください。