虎屋文庫:和菓子だより
【赤坂店イベント】虎屋文庫ブックストアのお知らせ
10月18日(金)より12月10日(火)まで、赤坂店にて「虎屋文庫ブックストア」が開催されます。 虎屋文庫の4年ぶりの資料展開催(11/1~12/10)と、書籍『ようかん』(新潮社)発行(10/30)を記念した、書籍販売イベントです。 詳しくはこちらをご覧くださいませ。
【赤坂店イベント】虎屋文庫ブックストアのお知らせ
10月18日(金)より12月10日(火)まで、赤坂店にて「虎屋文庫ブックストア」が開催されます。 虎屋文庫の4年ぶりの資料展開催(11/1~12/10)と、書籍『ようかん』(新潮社)発行(10/30)を記念した、書籍販売イベントです。 詳しくはこちらをご覧くださいませ。
包装紙 昭和2~7年(1927~32)
菓子資料室 虎屋文庫では虎屋歴代の古文書や古器物に加え、菓子に関わるさまざまな資料を所蔵しています。このコーナーでは、その一部をご紹介していきます。 地図の中央付近に赤地に白抜き文字で「やらと」と見える。 *画像をご使用になりたい方は虎屋文庫までご連絡くださいませ。 この包装紙は、昭和2年(1927)発売の懐中汁粉「小鼓」があること、地図にある店が現東京工場の位置になっていること(昭和7年に現赤坂店の斜向かいに移転)から、昭和2~7年に使われていたものと考えられます。菓子の写真が包装紙にプリントされている斬新なデザインで、現在のものとはだいぶ違う印象を受けるのではないでしょうか。実はあまり古い包装紙の現物は残っていません。もしご家庭に昔のものがあれば、今と比べてみるのも面白いかもしれませんね。 11月1日から開催の「虎屋文庫の羊羹・YOKAN」展では、こちらの実物をご覧いただけます。ぜひお立ち寄りくださいませ。 小倉羊羹『夜の梅』。現大形羊羹の大きさが、 当時の羊羹のサイズの基本だった。
包装紙 昭和2~7年(1927~32)
菓子資料室 虎屋文庫では虎屋歴代の古文書や古器物に加え、菓子に関わるさまざまな資料を所蔵しています。このコーナーでは、その一部をご紹介していきます。 地図の中央付近に赤地に白抜き文字で「やらと」と見える。 *画像をご使用になりたい方は虎屋文庫までご連絡くださいませ。 この包装紙は、昭和2年(1927)発売の懐中汁粉「小鼓」があること、地図にある店が現東京工場の位置になっていること(昭和7年に現赤坂店の斜向かいに移転)から、昭和2~7年に使われていたものと考えられます。菓子の写真が包装紙にプリントされている斬新なデザインで、現在のものとはだいぶ違う印象を受けるのではないでしょうか。実はあまり古い包装紙の現物は残っていません。もしご家庭に昔のものがあれば、今と比べてみるのも面白いかもしれませんね。 11月1日から開催の「虎屋文庫の羊羹・YOKAN」展では、こちらの実物をご覧いただけます。ぜひお立ち寄りくださいませ。 小倉羊羹『夜の梅』。現大形羊羹の大きさが、 当時の羊羹のサイズの基本だった。
『あじわい』誌の秋号に寄稿しています
全国銘産菓子工業協同組合発行『あじわい』にて連載中の「資料に見る和菓子」。今回のテーマは、ボンボニエールです。明治時代以降、皇室で引き出物として用いられてきた、小さく美しい菓子器に注目しました。 下記からご覧いただけますので、ぜひご一読くださいませ。 http://www.ajiwai.or.jp/wagashi/index.html
『あじわい』誌の秋号に寄稿しています
全国銘産菓子工業協同組合発行『あじわい』にて連載中の「資料に見る和菓子」。今回のテーマは、ボンボニエールです。明治時代以降、皇室で引き出物として用いられてきた、小さく美しい菓子器に注目しました。 下記からご覧いただけますので、ぜひご一読くださいませ。 http://www.ajiwai.or.jp/wagashi/index.html
豆沙糕はどんな味?
豆沙糕 水戸藩藩主の徳川光圀(とくがわみつくに1628~1700)が、中国人の儒学者、朱舜水(しゅしゅんすい)から受けたもてなしの記録に「豆沙糕(ヤウカン)」という食べ物が出てきます。見慣れている「羊羹」とは字が異なりますが、当時日本で作られていた蒸羊羹と似ていたため「ヤウカン」の字をあてたのでしょう。 年代は下りますが、中国の料理を集めた『卓子式(しっぽくしき)』(1784)にも、「豆沙糕」が紹介されています。原材料は、小豆1升(1.8ℓ)、砂糖200匁(750g)、葛粉とうるち米の粉1合ずつ(180㏄)。作り方は書かれていなかったので、現在知られる蒸羊羹の製法※で試してみました。 米の粉が入っているせいでしょうか、蒸羊羹というよりは外郎に近い食感で、なかなか美味でした。 ※ 餡、小麦粉、葛粉、水などを混ぜ合わせて流し箱に入れ、蒸し上げるのが一般的な製法である。 注釈 参考文献 『朱氏談綺』1708年 『卓子式』(『日本料理秘伝集成』第13巻 同朋舎 1985年)
豆沙糕はどんな味?
豆沙糕 水戸藩藩主の徳川光圀(とくがわみつくに1628~1700)が、中国人の儒学者、朱舜水(しゅしゅんすい)から受けたもてなしの記録に「豆沙糕(ヤウカン)」という食べ物が出てきます。見慣れている「羊羹」とは字が異なりますが、当時日本で作られていた蒸羊羹と似ていたため「ヤウカン」の字をあてたのでしょう。 年代は下りますが、中国の料理を集めた『卓子式(しっぽくしき)』(1784)にも、「豆沙糕」が紹介されています。原材料は、小豆1升(1.8ℓ)、砂糖200匁(750g)、葛粉とうるち米の粉1合ずつ(180㏄)。作り方は書かれていなかったので、現在知られる蒸羊羹の製法※で試してみました。 米の粉が入っているせいでしょうか、蒸羊羹というよりは外郎に近い食感で、なかなか美味でした。 ※ 餡、小麦粉、葛粉、水などを混ぜ合わせて流し箱に入れ、蒸し上げるのが一般的な製法である。 注釈 参考文献 『朱氏談綺』1708年 『卓子式』(『日本料理秘伝集成』第13巻 同朋舎 1985年)
豊原国周「流行豊年唄」明治11年(1878)
菓子資料室 虎屋文庫では虎屋歴代の古文書や古器物に加え、菓子に関わるさまざまな資料を所蔵しています。このコーナーでは、その一部をご紹介していきます。 左が大漁役、右が豊年役。 *画像をご使用になりたい方は虎屋文庫までご連絡くださいませ。 初代市川左團次(左)と五代尾上菊五郎(右)は、九代市川団十郎とともに「団菊左」と並び称され、明治歌舞伎の黄金時代を築いた人物です。菓子のおこしを山盛りにした盤台(浅く大きなたらい)を頭に載せ、踊る様子が描かれていますが、この所作事のもとになったのは、当時市中で評判を呼んだ、二人組のおこし売りでした。一人が大漁を、一人が豊年をイメージさせる派手な格好で、歌って踊りながら売り歩くのが特徴で、「豊年」「大漁」などのおめでたい歌詞や、「いつちくたつちく」といった不思議な唄い文句で大流行しました。重そうな盤台を、頭の上でバランスをとりながら踊る様子は曲芸のようで、見る人を楽しませたことでしょう。このスタイルはのちによかよか飴売りなどに引き継がれ、現在も、茨城県常総市(石下飴屋踊り)をはじめとする一部地域で伝統芸能として親しまれています。 盤台にぶら下がっているのは菓子袋。
豊原国周「流行豊年唄」明治11年(1878)
菓子資料室 虎屋文庫では虎屋歴代の古文書や古器物に加え、菓子に関わるさまざまな資料を所蔵しています。このコーナーでは、その一部をご紹介していきます。 左が大漁役、右が豊年役。 *画像をご使用になりたい方は虎屋文庫までご連絡くださいませ。 初代市川左團次(左)と五代尾上菊五郎(右)は、九代市川団十郎とともに「団菊左」と並び称され、明治歌舞伎の黄金時代を築いた人物です。菓子のおこしを山盛りにした盤台(浅く大きなたらい)を頭に載せ、踊る様子が描かれていますが、この所作事のもとになったのは、当時市中で評判を呼んだ、二人組のおこし売りでした。一人が大漁を、一人が豊年をイメージさせる派手な格好で、歌って踊りながら売り歩くのが特徴で、「豊年」「大漁」などのおめでたい歌詞や、「いつちくたつちく」といった不思議な唄い文句で大流行しました。重そうな盤台を、頭の上でバランスをとりながら踊る様子は曲芸のようで、見る人を楽しませたことでしょう。このスタイルはのちによかよか飴売りなどに引き継がれ、現在も、茨城県常総市(石下飴屋踊り)をはじめとする一部地域で伝統芸能として親しまれています。 盤台にぶら下がっているのは菓子袋。
『あじわい』誌の夏号に寄稿しています
全国銘産菓子工業協同組合発行『あじわい』にて連載中の「資料に見る和菓子」。今回のテーマは、貼り込み帳(スクラップブック)です。江戸時代末から大正時代までの菓子の商標や栞の数々をご紹介します。 下記からご覧いただけますので、ぜひご一読くださいませ。 http://www.ajiwai.or.jp/wagashi/index.html 上記記事で菓子の拓本をご紹介していますが、本ホームページ内、歴史上の人物と和菓子の山中共古の記事も合わせてご覧いただければ幸いです。
『あじわい』誌の夏号に寄稿しています
全国銘産菓子工業協同組合発行『あじわい』にて連載中の「資料に見る和菓子」。今回のテーマは、貼り込み帳(スクラップブック)です。江戸時代末から大正時代までの菓子の商標や栞の数々をご紹介します。 下記からご覧いただけますので、ぜひご一読くださいませ。 http://www.ajiwai.or.jp/wagashi/index.html 上記記事で菓子の拓本をご紹介していますが、本ホームページ内、歴史上の人物と和菓子の山中共古の記事も合わせてご覧いただければ幸いです。