虎屋文庫:和菓子だより
魅力を探る 湿粉製「八重霞」
湿粉製『八重霞』2020年3月16日~3月31日迄 湿粉製「八重霞(やえがすみ)」は、春の代表的なお菓子の一つで、彩り豊かな野山にたなびく霞を思わせます。上下の湿粉製※1はほろりとした独特な食感が魅力。中央は餡を使った羊羹製で、異なる味わいの絶妙な取り合わせが楽しめます。 とらやでは、こうした意匠を、「段物(だんもの)」と呼びます。薯蕷製※2「初桜(はつざくら)」(下・写真参照)も同様で、素材や色が違うだけのように思えますが、よく見ると・・・ 「八重霞」は三段とも厚さが均等。華やかな緑・紅・黄が個々に際立っています。対して、「初桜」は上下の白に比べ、紅が控え目に。桜の蕾がほころび、花が初めて咲くさまを表しているのでしょう。 双方、シンプルな意匠に込められた繊細な美学が感じられます。 薯蕷製『初桜』 2020年の販売はありません。 ※1 餡と糯粉(もちこ)・上新粉を混ぜてもみ、こし網で漉してそぼろを作り、枠に入れ蒸したもの。 ※2 つくね芋に上新粉と上白糖を混ぜ、枠に入れ蒸したもの。
魅力を探る 湿粉製「八重霞」
湿粉製『八重霞』2020年3月16日~3月31日迄 湿粉製「八重霞(やえがすみ)」は、春の代表的なお菓子の一つで、彩り豊かな野山にたなびく霞を思わせます。上下の湿粉製※1はほろりとした独特な食感が魅力。中央は餡を使った羊羹製で、異なる味わいの絶妙な取り合わせが楽しめます。 とらやでは、こうした意匠を、「段物(だんもの)」と呼びます。薯蕷製※2「初桜(はつざくら)」(下・写真参照)も同様で、素材や色が違うだけのように思えますが、よく見ると・・・ 「八重霞」は三段とも厚さが均等。華やかな緑・紅・黄が個々に際立っています。対して、「初桜」は上下の白に比べ、紅が控え目に。桜の蕾がほころび、花が初めて咲くさまを表しているのでしょう。 双方、シンプルな意匠に込められた繊細な美学が感じられます。 薯蕷製『初桜』 2020年の販売はありません。 ※1 餡と糯粉(もちこ)・上新粉を混ぜてもみ、こし網で漉してそぼろを作り、枠に入れ蒸したもの。 ※2 つくね芋に上新粉と上白糖を混ぜ、枠に入れ蒸したもの。
根津美術館 特別展 虎屋のおひなさま 作品紹介(御所人形 嶋村)
根津美術館「特別展 虎屋のおひなさま」は、 現況を鑑み、会期末の3月29日(日)まで休館することが決定しました。 残念ながら展示会場で直接ご鑑賞頂くことはできなくなりましたが、今月末まで、根津美術館の構成による展示順に沿って、図録にない画像やエピソードも交えながら、主要な作品をご紹介いたします。 御所人形 嶋村 ※1*画像をご使用になりたい方は虎屋文庫までご連絡くださいませ。まず、煙管を持つしぐさ、ぷっくりした足元、そしてこの表情をご覧ください。 展覧会関係者の中では「嶋村クン」の愛称で呼ばれています。 ※1 嶋村:日本橋檜物町には嘉永3(1850)年に仕出し店として創業した同名の店舗があり、その関係であろうか。 角度で表情も変わります。 左 担い籠には、「御雛 通二※2 嶋村 御用」と墨書。 右 木製番重※3 側面には□の中に「通二 嶋村」と、木製蓋の上にも同様の焼印。 「ひなまつり用仕出しをお届けした後の一服」という姿でしょうか。 ※2 通二:東京府東京市日本橋区通二丁目の住所表記の略称か。 ※3 番重(ばんじゅう):食べ物などを入れて運ぶ長方形の箱。重箱のように重ねられる。 なお、本展示の内容をまとめた図録『虎屋のおひなさま』が根津美術館より刊行されています。展示作品全ての画像とともに、新たな撮影を加え、作品の特徴、技巧など見やすく構成しています。また、最新の雛に関する研究を踏まえた論考も掲載しています。購入方法、価格、送料などの詳細はこちらをご覧ください。
根津美術館 特別展 虎屋のおひなさま 作品紹介(御所人形 嶋村)
根津美術館「特別展 虎屋のおひなさま」は、 現況を鑑み、会期末の3月29日(日)まで休館することが決定しました。 残念ながら展示会場で直接ご鑑賞頂くことはできなくなりましたが、今月末まで、根津美術館の構成による展示順に沿って、図録にない画像やエピソードも交えながら、主要な作品をご紹介いたします。 御所人形 嶋村 ※1*画像をご使用になりたい方は虎屋文庫までご連絡くださいませ。まず、煙管を持つしぐさ、ぷっくりした足元、そしてこの表情をご覧ください。 展覧会関係者の中では「嶋村クン」の愛称で呼ばれています。 ※1 嶋村:日本橋檜物町には嘉永3(1850)年に仕出し店として創業した同名の店舗があり、その関係であろうか。 角度で表情も変わります。 左 担い籠には、「御雛 通二※2 嶋村 御用」と墨書。 右 木製番重※3 側面には□の中に「通二 嶋村」と、木製蓋の上にも同様の焼印。 「ひなまつり用仕出しをお届けした後の一服」という姿でしょうか。 ※2 通二:東京府東京市日本橋区通二丁目の住所表記の略称か。 ※3 番重(ばんじゅう):食べ物などを入れて運ぶ長方形の箱。重箱のように重ねられる。 なお、本展示の内容をまとめた図録『虎屋のおひなさま』が根津美術館より刊行されています。展示作品全ての画像とともに、新たな撮影を加え、作品の特徴、技巧など見やすく構成しています。また、最新の雛に関する研究を踏まえた論考も掲載しています。購入方法、価格、送料などの詳細はこちらをご覧ください。
根津美術館 特別展 虎屋のおひなさま 作品紹介(小さな雛人形)
根津美術館「特別展 虎屋のおひなさま」は、 現況を鑑み、会期末の3月29日(日)まで休館することが決定しました。 残念ながら展示会場で直接ご鑑賞頂くことはできなくなりましたが、今月末まで、根津美術館の構成による展示順に沿って、図録にない画像やエピソードも交えながら、主要な作品をご紹介いたします。 小さな雛人形*画像をご使用になりたい方は虎屋文庫までご連絡くださいませ。狩衣雛(かりぎぬひな)左の高さ4.5㎝ 狩衣は公家が常用した略服。現在では神職の服装として用いられています。 左 立雛(たちびな)台の長辺9.3㎝ 右 立雛(たちびな)台の長辺10.7㎝ 雛の古い形を今に伝えるもの。後日ご紹介する雛の軸装にも、多くの場合、立雛の意匠が描かれています。 なお、本展示の内容をまとめた図録『虎屋のおひなさま』が根津美術館より刊行されています。展示作品全ての画像とともに、新たな撮影を加え、作品の特徴、技巧など見やすく構成しています。また、最新の雛に関する研究を踏まえた論考も掲載しています。購入方法、価格、送料などの詳細はこちらをご覧ください。
根津美術館 特別展 虎屋のおひなさま 作品紹介(小さな雛人形)
根津美術館「特別展 虎屋のおひなさま」は、 現況を鑑み、会期末の3月29日(日)まで休館することが決定しました。 残念ながら展示会場で直接ご鑑賞頂くことはできなくなりましたが、今月末まで、根津美術館の構成による展示順に沿って、図録にない画像やエピソードも交えながら、主要な作品をご紹介いたします。 小さな雛人形*画像をご使用になりたい方は虎屋文庫までご連絡くださいませ。狩衣雛(かりぎぬひな)左の高さ4.5㎝ 狩衣は公家が常用した略服。現在では神職の服装として用いられています。 左 立雛(たちびな)台の長辺9.3㎝ 右 立雛(たちびな)台の長辺10.7㎝ 雛の古い形を今に伝えるもの。後日ご紹介する雛の軸装にも、多くの場合、立雛の意匠が描かれています。 なお、本展示の内容をまとめた図録『虎屋のおひなさま』が根津美術館より刊行されています。展示作品全ての画像とともに、新たな撮影を加え、作品の特徴、技巧など見やすく構成しています。また、最新の雛に関する研究を踏まえた論考も掲載しています。購入方法、価格、送料などの詳細はこちらをご覧ください。
根津美術館 特別展 虎屋のおひなさま 作品紹介(御所人形)
根津美術館「特別展 虎屋のおひなさま」は、 現況を鑑み、会期末の3月29日(日)まで休館することが決定しました。 残念ながら展示会場で直接ご鑑賞頂くことはできなくなりましたが、今月末まで、根津美術館の構成による展示順に沿って、図録にない画像やエピソードも交えながら、主要な作品をご紹介いたします。 御所人形(伊豆蔵人形※)*画像をご使用になりたい方は虎屋文庫までご連絡くださいませ。左 瓢箪持ち、右 鯛持ち 御所人形は江戸時代中期に観賞用として発展しました。持ち物や姿などに意味が込められ、吉祥譚などをもとに作られています。 丸々と太った童子。表面には胡粉を塗り、艶々しています。意外に髪の毛を揃えるのが難しく、気を付けないとすぐ毛が抜けてしまいます。 立ち子 足首、膝、足の付け根の三カ所が折れることから、「三ツ折」とも言われています。頭が大きく、重いので、バランスが難しく、立たせるのが大変です。 なお、本展示の内容をまとめた図録『虎屋のおひなさま』が根津美術館より刊行されています。展示作品全ての画像とともに、新たな撮影を加え、作品の特徴、技巧など見やすく構成しています。また、最新の雛に関する研究を踏まえた論考も掲載しています。購入方法、価格、送料などの詳細はこちらをご覧ください。 注釈※伊豆蔵人形(いずくらにんぎょう)大坂の伊豆蔵喜兵衛が関西土産として扱ったことからこの通称となる。御所人形の別名。虎屋蔵の箱書には「伊豆蔵人形」とある。
根津美術館 特別展 虎屋のおひなさま 作品紹介(御所人形)
根津美術館「特別展 虎屋のおひなさま」は、 現況を鑑み、会期末の3月29日(日)まで休館することが決定しました。 残念ながら展示会場で直接ご鑑賞頂くことはできなくなりましたが、今月末まで、根津美術館の構成による展示順に沿って、図録にない画像やエピソードも交えながら、主要な作品をご紹介いたします。 御所人形(伊豆蔵人形※)*画像をご使用になりたい方は虎屋文庫までご連絡くださいませ。左 瓢箪持ち、右 鯛持ち 御所人形は江戸時代中期に観賞用として発展しました。持ち物や姿などに意味が込められ、吉祥譚などをもとに作られています。 丸々と太った童子。表面には胡粉を塗り、艶々しています。意外に髪の毛を揃えるのが難しく、気を付けないとすぐ毛が抜けてしまいます。 立ち子 足首、膝、足の付け根の三カ所が折れることから、「三ツ折」とも言われています。頭が大きく、重いので、バランスが難しく、立たせるのが大変です。 なお、本展示の内容をまとめた図録『虎屋のおひなさま』が根津美術館より刊行されています。展示作品全ての画像とともに、新たな撮影を加え、作品の特徴、技巧など見やすく構成しています。また、最新の雛に関する研究を踏まえた論考も掲載しています。購入方法、価格、送料などの詳細はこちらをご覧ください。 注釈※伊豆蔵人形(いずくらにんぎょう)大坂の伊豆蔵喜兵衛が関西土産として扱ったことからこの通称となる。御所人形の別名。虎屋蔵の箱書には「伊豆蔵人形」とある。
根津美術館 特別展「虎屋のおひなさま」会期末の3月29日(日)まで休館延長
根津美術館「特別展 虎屋のおひなさま」は、 当初、新型コロナウイルス感染拡大防止への協力の観点から、2/29(土)~3/16(月)の期間を 全館臨時休館としていましたが、 現況を鑑み、会期末の3月29日(日)まで休館することが決定しました。 残念ながら展示会場で、直接ご鑑賞頂くことはできなくなりました。 尚、不定期ですが、今月末まで、根津美術館の構成による展示順に沿って、図録にない画像やエピソードも交えながら、「和菓子だより」-展示情報-にて、主要な作品をご紹介いたします。
根津美術館 特別展「虎屋のおひなさま」会期末の3月29日(日)まで休館延長
根津美術館「特別展 虎屋のおひなさま」は、 当初、新型コロナウイルス感染拡大防止への協力の観点から、2/29(土)~3/16(月)の期間を 全館臨時休館としていましたが、 現況を鑑み、会期末の3月29日(日)まで休館することが決定しました。 残念ながら展示会場で、直接ご鑑賞頂くことはできなくなりました。 尚、不定期ですが、今月末まで、根津美術館の構成による展示順に沿って、図録にない画像やエピソードも交えながら、「和菓子だより」-展示情報-にて、主要な作品をご紹介いたします。
根津美術館 特別展 虎屋のおひなさま 作品紹介(市松人形)
根津美術館「特別展 虎屋のおひなさま」は、 現況を鑑み、会期末の3月29日(日)まで休館することが決定しました。 残念ながら展示会場で直接ご鑑賞頂くことはできなくなりましたが、今月末まで、根津美術館の構成による展示順に沿って、図録にない画像やエピソードも交えながら、主要な作品をご紹介いたします。 市松人形※ 二代平田郷陽(ごうよう)作*画像をご使用になりたい方は虎屋文庫までご連絡くださいませ。人形界で初めて人間国宝となった二代平田郷陽、昭和初期の作品です。丸平大木人形店で求めました。 見るものの心を和やかにしてくれる人形です。 男児女児の並び方が展示と違い欧米式。意外に足を揃えるのが大変でした。 衣装が大変美しかったためか、このようなポーズの写真も残っています。 なお、本展示の内容をまとめた図録『虎屋のおひなさま』が根津美術館より刊行されています。展示作品全ての画像とともに、新たな撮影を加え、作品の特徴、技巧など見やすく構成しています。また、最新の雛に関する研究を踏まえた論考も掲載しています。購入方法、価格、送料などの詳細はこちらをご覧ください。 注釈※市松人形江戸時代の歌舞伎役者、佐野川市松(いちまつ)の顔に似せて作った人形が関西で流行。のち、手遊び人形としてその名を残した。
根津美術館 特別展 虎屋のおひなさま 作品紹介(市松人形)
根津美術館「特別展 虎屋のおひなさま」は、 現況を鑑み、会期末の3月29日(日)まで休館することが決定しました。 残念ながら展示会場で直接ご鑑賞頂くことはできなくなりましたが、今月末まで、根津美術館の構成による展示順に沿って、図録にない画像やエピソードも交えながら、主要な作品をご紹介いたします。 市松人形※ 二代平田郷陽(ごうよう)作*画像をご使用になりたい方は虎屋文庫までご連絡くださいませ。人形界で初めて人間国宝となった二代平田郷陽、昭和初期の作品です。丸平大木人形店で求めました。 見るものの心を和やかにしてくれる人形です。 男児女児の並び方が展示と違い欧米式。意外に足を揃えるのが大変でした。 衣装が大変美しかったためか、このようなポーズの写真も残っています。 なお、本展示の内容をまとめた図録『虎屋のおひなさま』が根津美術館より刊行されています。展示作品全ての画像とともに、新たな撮影を加え、作品の特徴、技巧など見やすく構成しています。また、最新の雛に関する研究を踏まえた論考も掲載しています。購入方法、価格、送料などの詳細はこちらをご覧ください。 注釈※市松人形江戸時代の歌舞伎役者、佐野川市松(いちまつ)の顔に似せて作った人形が関西で流行。のち、手遊び人形としてその名を残した。