虎屋文庫:和菓子だより
和菓子で漢字クイズ!
学校がお休みになり、おうちのなかで過ごされているお子さんが多いことでしょう。普段からクッキーやケーキはよく食べているかもしれませんが、日本のお菓子、和菓子にもぜひ注目していただきたいものです。すべて小学校で習う漢字ですので、ぜひご家族で楽しんでみてください。 読めるかな?1、最中 2、金平糖 3、心太 答えは、下へスクロールしてください。 ↓ 答え 1、もなか江戸時代、「最中の月」という、最中の皮だけのようなお菓子が生まれ、それが餡入りの現在の姿になりました。♪豆知識とらやのユニークな最中 2、こんぺいとう外国から伝わった砂糖菓子がもとになっています。美しい角は日本ならではです。♪豆知識織田信長にも献上された金平糖 3、ところてん古くは「こころふと」「こころてい」などと呼ばれていました。♪豆知識 松尾芭蕉もところてんで一句江戸っ子の味、酢醤油のところてん
和菓子で漢字クイズ!
学校がお休みになり、おうちのなかで過ごされているお子さんが多いことでしょう。普段からクッキーやケーキはよく食べているかもしれませんが、日本のお菓子、和菓子にもぜひ注目していただきたいものです。すべて小学校で習う漢字ですので、ぜひご家族で楽しんでみてください。 読めるかな?1、最中 2、金平糖 3、心太 答えは、下へスクロールしてください。 ↓ 答え 1、もなか江戸時代、「最中の月」という、最中の皮だけのようなお菓子が生まれ、それが餡入りの現在の姿になりました。♪豆知識とらやのユニークな最中 2、こんぺいとう外国から伝わった砂糖菓子がもとになっています。美しい角は日本ならではです。♪豆知識織田信長にも献上された金平糖 3、ところてん古くは「こころふと」「こころてい」などと呼ばれていました。♪豆知識 松尾芭蕉もところてんで一句江戸っ子の味、酢醤油のところてん
「蒸餅干菓子雛形」 年代不明
菓子資料室 虎屋文庫では虎屋歴代の古文書や古器物に加え、菓子に関わるさまざまな資料を所蔵しています。このコーナーでは、その一部をご紹介していきます。 葛饅頭(右頁・右列上から2つ目)、柏餅(同3つ目)などが見える。 *画像をご使用になりたい方は虎屋文庫までご連絡くださいませ。 作成者・年代不明の菓子見本帳(以下、見本帳)です。一般に見本帳は、現在の商品カタログのように使われたとされますが、こちらは、菓子屋が記録・参考として、他店のものなど複数の見本帳をもとに作成したものと思われます。描かれた菓子は381点。江戸時代中期のものに比べると紅色が目立ち、より華やかな印象なので、江戸時代後期以降の成立と考えられます。 上巻に羊羹・外郎や饅頭・餅などの主に蒸菓子、下巻に落雁・有平糖(飴菓子の一種)などの干菓子が収録されています。意匠、銘に加えて原材料の記載があり、なかでも珍しいのは、ごまめ糖に見える「銀箔」です。ごまめ糖は、おせち料理に定番のごまめをかたどった有平糖と思われ、ほかではあまり銀箔の使用例は見たことがありませんが、魚の皮の銀白色を表現するのに使ったのでしょう。芸が細かいですね。 ※機関誌『和菓子』27号では、白黒で全頁を公開しています。菓銘、原材料の翻刻付です。是非ご覧ください。 ごまめ糖。原材料に砂糖、挽茶、銀箔とある。 羊羹、外郎など棹物の断面図。 有平糖類の立体図案。
「蒸餅干菓子雛形」 年代不明
菓子資料室 虎屋文庫では虎屋歴代の古文書や古器物に加え、菓子に関わるさまざまな資料を所蔵しています。このコーナーでは、その一部をご紹介していきます。 葛饅頭(右頁・右列上から2つ目)、柏餅(同3つ目)などが見える。 *画像をご使用になりたい方は虎屋文庫までご連絡くださいませ。 作成者・年代不明の菓子見本帳(以下、見本帳)です。一般に見本帳は、現在の商品カタログのように使われたとされますが、こちらは、菓子屋が記録・参考として、他店のものなど複数の見本帳をもとに作成したものと思われます。描かれた菓子は381点。江戸時代中期のものに比べると紅色が目立ち、より華やかな印象なので、江戸時代後期以降の成立と考えられます。 上巻に羊羹・外郎や饅頭・餅などの主に蒸菓子、下巻に落雁・有平糖(飴菓子の一種)などの干菓子が収録されています。意匠、銘に加えて原材料の記載があり、なかでも珍しいのは、ごまめ糖に見える「銀箔」です。ごまめ糖は、おせち料理に定番のごまめをかたどった有平糖と思われ、ほかではあまり銀箔の使用例は見たことがありませんが、魚の皮の銀白色を表現するのに使ったのでしょう。芸が細かいですね。 ※機関誌『和菓子』27号では、白黒で全頁を公開しています。菓銘、原材料の翻刻付です。是非ご覧ください。 ごまめ糖。原材料に砂糖、挽茶、銀箔とある。 羊羹、外郎など棹物の断面図。 有平糖類の立体図案。
おうちで読書 お子さんと楽しめるおいしい本
季節を感じてさとうわきこ作・絵『よもぎだんご』福音館書店、1989年 元気で愉快なおばあさん、「ばばばあちゃん」が活躍するロングセラー絵本です。厄除けのおまじないにもされてきた蓬。おうちでお団子作りはいかがでしょうか。 少し長めの読み物をじっくりと和菓子が主題のお話はありませんが思わぬところに和菓子が登場。このシーンにはやはりこのお菓子でなくては、と納得してもらえることと思います。竹下文子作・鈴木まもる絵『おてつだいねこのこもりうた』金の星社、2003年(絶版)たかどのほうこ作・絵『ゆきだるまのるんとぷん』偕成社、2004年(絶版) 和菓子全般について知りたいときにはきれいな挿絵とわかりやすい文章で、低学年のお子さんから楽しめます。親子で和菓子博士を目指しましょう!平野恵理子作・絵『和菓子の絵本』あすなろ書房、2010年※ 中山圭子作・阿部真由美絵『和菓子のほん』福音館書店、2008年 注釈※『和菓子の絵本』絵本ためしよみサイト「Ehon Navi」で全ページ試し読みができます(要会員登録、無料)
おうちで読書 お子さんと楽しめるおいしい本
季節を感じてさとうわきこ作・絵『よもぎだんご』福音館書店、1989年 元気で愉快なおばあさん、「ばばばあちゃん」が活躍するロングセラー絵本です。厄除けのおまじないにもされてきた蓬。おうちでお団子作りはいかがでしょうか。 少し長めの読み物をじっくりと和菓子が主題のお話はありませんが思わぬところに和菓子が登場。このシーンにはやはりこのお菓子でなくては、と納得してもらえることと思います。竹下文子作・鈴木まもる絵『おてつだいねこのこもりうた』金の星社、2003年(絶版)たかどのほうこ作・絵『ゆきだるまのるんとぷん』偕成社、2004年(絶版) 和菓子全般について知りたいときにはきれいな挿絵とわかりやすい文章で、低学年のお子さんから楽しめます。親子で和菓子博士を目指しましょう!平野恵理子作・絵『和菓子の絵本』あすなろ書房、2010年※ 中山圭子作・阿部真由美絵『和菓子のほん』福音館書店、2008年 注釈※『和菓子の絵本』絵本ためしよみサイト「Ehon Navi」で全ページ試し読みができます(要会員登録、無料)
おうちで読書 全国銘菓の本
全国の和菓子のことを知りたい。そんな時におすすめの本とサイトをご紹介します。 畑 主税著『ニッポン全国 和菓子の食べある記』誠文堂新光社、2017年 百貨店の和菓子バイヤーである著者が実際に食べた菓子を紹介。全国銘菓を広く紹介する本は、実は長く出版されておらず、現在の和菓子を知るための貴重な一冊でもあります。和菓子愛あふれるブログも是非。和菓子魂! 若菜 晃子著『地元菓子』新潮社、2013年 古くから地元の人に愛されてきた、郷土色あふれる菓子をたずねる旅。新潮社サイトで、続編も連載中。おかしなまち、おかしなたび 続・地元菓子 今は旅に出ることはできませんが、通信販売をされているお店もありますので、気になる菓子を取り寄せてみてはいかがでしょうか。 ちなみに、入江織美ほか著『日本のお菓子』(山と溪谷社、1990年)は名著です。30年前のもので絶版ではありますが、機会がありましたら是非ご一読ください。
おうちで読書 全国銘菓の本
全国の和菓子のことを知りたい。そんな時におすすめの本とサイトをご紹介します。 畑 主税著『ニッポン全国 和菓子の食べある記』誠文堂新光社、2017年 百貨店の和菓子バイヤーである著者が実際に食べた菓子を紹介。全国銘菓を広く紹介する本は、実は長く出版されておらず、現在の和菓子を知るための貴重な一冊でもあります。和菓子愛あふれるブログも是非。和菓子魂! 若菜 晃子著『地元菓子』新潮社、2013年 古くから地元の人に愛されてきた、郷土色あふれる菓子をたずねる旅。新潮社サイトで、続編も連載中。おかしなまち、おかしなたび 続・地元菓子 今は旅に出ることはできませんが、通信販売をされているお店もありますので、気になる菓子を取り寄せてみてはいかがでしょうか。 ちなみに、入江織美ほか著『日本のお菓子』(山と溪谷社、1990年)は名著です。30年前のもので絶版ではありますが、機会がありましたら是非ご一読ください。
【重要】虎屋文庫 問合せ対応・機関誌発送一時休止のお知らせ
緊急事態宣言を受け、在宅勤務を実施するため、しばらくの間、機関誌『和菓子』の販売、及び虎屋文庫へのお問い合わせへの回答を見合わさせて頂きます。再開につきましては、決まり次第、HP上にて改めてお知らせいたします。ご理解の程、宜しくお願いいたします。
【重要】虎屋文庫 問合せ対応・機関誌発送一時休止のお知らせ
緊急事態宣言を受け、在宅勤務を実施するため、しばらくの間、機関誌『和菓子』の販売、及び虎屋文庫へのお問い合わせへの回答を見合わさせて頂きます。再開につきましては、決まり次第、HP上にて改めてお知らせいたします。ご理解の程、宜しくお願いいたします。
「古典の日」ホームページの連載がはじまりました
11月1日は古典の日。源氏物語千年紀を記念して、2008年に京都で宣言されました。古典の日推進委員会によるホームページには、古典に広く親しんでもらえるよう、文学・音楽・美術・演劇・伝統芸能などに関わる様々な活動が紹介されています。連載の一つとして、4月より「古典の日絵巻 第九巻 古典作品で楽しむ和菓子」がはじまりました(執筆・虎屋文庫中山圭子)。毎月1日に更新で、1年間続きます。 *裏千家淡交会会報誌『淡交タイムス』2015年1~12月号(4月号除く)に掲載した記事をもとにしています。 初回のテーマは「枕草子とかき氷」です。下記からご覧くださいませ。 「古典の日」ホームページ
「古典の日」ホームページの連載がはじまりました
11月1日は古典の日。源氏物語千年紀を記念して、2008年に京都で宣言されました。古典の日推進委員会によるホームページには、古典に広く親しんでもらえるよう、文学・音楽・美術・演劇・伝統芸能などに関わる様々な活動が紹介されています。連載の一つとして、4月より「古典の日絵巻 第九巻 古典作品で楽しむ和菓子」がはじまりました(執筆・虎屋文庫中山圭子)。毎月1日に更新で、1年間続きます。 *裏千家淡交会会報誌『淡交タイムス』2015年1~12月号(4月号除く)に掲載した記事をもとにしています。 初回のテーマは「枕草子とかき氷」です。下記からご覧くださいませ。 「古典の日」ホームページ