虎屋文庫:和菓子だより
根津美術館 特別展 虎屋のおひなさま 作品紹介(三人官女)
根津美術館「特別展 虎屋のおひなさま」は、現況を鑑み、会期末の3月29日(日)まで休館することが決定しました。 残念ながら展示会場で直接ご鑑賞頂くことはできなくなりましたが、今月末まで、根津美術館の構成による展示順に沿って、図録にない画像やエピソードも交えながら、主要な作品をご紹介いたします。 三人官女*画像をご使用になりたい方は虎屋文庫までご連絡くださいませ。皆立ち姿であることは珍しいようです。 中央は年嵩の官女が配されています。眉に注目。 なお、本展示の内容をまとめた図録『虎屋のおひなさま』が根津美術館より刊行されています。展示作品全ての画像とともに、新たな撮影を加え、作品の特徴、技巧など見やすく構成しています。また、最新の雛に関する研究を踏まえた論考も掲載しています。購入方法、価格、送料などの詳細はこちらをご覧ください。
根津美術館 特別展 虎屋のおひなさま 作品紹介(三人官女)
根津美術館「特別展 虎屋のおひなさま」は、現況を鑑み、会期末の3月29日(日)まで休館することが決定しました。 残念ながら展示会場で直接ご鑑賞頂くことはできなくなりましたが、今月末まで、根津美術館の構成による展示順に沿って、図録にない画像やエピソードも交えながら、主要な作品をご紹介いたします。 三人官女*画像をご使用になりたい方は虎屋文庫までご連絡くださいませ。皆立ち姿であることは珍しいようです。 中央は年嵩の官女が配されています。眉に注目。 なお、本展示の内容をまとめた図録『虎屋のおひなさま』が根津美術館より刊行されています。展示作品全ての画像とともに、新たな撮影を加え、作品の特徴、技巧など見やすく構成しています。また、最新の雛に関する研究を踏まえた論考も掲載しています。購入方法、価格、送料などの詳細はこちらをご覧ください。
根津美術館 特別展 虎屋のおひなさま 作品紹介(稚児)
根津美術館「特別展 虎屋のおひなさま」は、 現況を鑑み、会期末の3月29日(日)まで休館することが決定しました。 残念ながら展示会場で直接ご鑑賞頂くことはできなくなりましたが、今月末まで、根津美術館の構成による展示順に沿って、図録にない画像やエピソードも交えながら、主要な作品をご紹介いたします。 稚児*画像をご使用になりたい方は虎屋文庫までご連絡くださいませ。男雛・女雛一対に寄り添うように配されています。 左:中啓(ちゅうけい)は扇の一種で、閉じても先端部分が、銀杏の葉のように末広がりになっています。忠実に細部まで仕上げられています。また着物の地紋もきれいです。 右:刺繍をご覧ください。中央に熨斗(のし)。紅白の梅でしょうか。下には橘の黄色の実が見えます。 なお、本展示の内容をまとめた図録『虎屋のおひなさま』が根津美術館より刊行されています。展示作品全ての画像とともに、新たな撮影を加え、作品の特徴、技巧など見やすく構成しています。また、最新の雛に関する研究を踏まえた論考も掲載しています。購入方法、価格、送料などの詳細はこちらをご覧ください。
根津美術館 特別展 虎屋のおひなさま 作品紹介(稚児)
根津美術館「特別展 虎屋のおひなさま」は、 現況を鑑み、会期末の3月29日(日)まで休館することが決定しました。 残念ながら展示会場で直接ご鑑賞頂くことはできなくなりましたが、今月末まで、根津美術館の構成による展示順に沿って、図録にない画像やエピソードも交えながら、主要な作品をご紹介いたします。 稚児*画像をご使用になりたい方は虎屋文庫までご連絡くださいませ。男雛・女雛一対に寄り添うように配されています。 左:中啓(ちゅうけい)は扇の一種で、閉じても先端部分が、銀杏の葉のように末広がりになっています。忠実に細部まで仕上げられています。また着物の地紋もきれいです。 右:刺繍をご覧ください。中央に熨斗(のし)。紅白の梅でしょうか。下には橘の黄色の実が見えます。 なお、本展示の内容をまとめた図録『虎屋のおひなさま』が根津美術館より刊行されています。展示作品全ての画像とともに、新たな撮影を加え、作品の特徴、技巧など見やすく構成しています。また、最新の雛に関する研究を踏まえた論考も掲載しています。購入方法、価格、送料などの詳細はこちらをご覧ください。
根津美術館 特別展 虎屋のおひなさま 作品紹介(男雛・女雛)
根津美術館「特別展 虎屋のおひなさま」は、現況を鑑み、会期末の3月29日(日)まで休館することが決定しました。 残念ながら展示会場で直接ご鑑賞頂くことはできなくなりましたが、今月末まで、根津美術館の構成による展示順に沿って、図録にない画像やエピソードも交えながら、主要な作品をご紹介いたします。 男雛・女雛*画像をご使用になりたい方は虎屋文庫までご連絡くださいませ。豪華な雛段の中央を飾るにふさわしい華やかな内裏雛です。明治時代、京都の老舗人形店、丸平大木(まるひらおおき)人形店であつらえたもので、刺繍をほどこした美しい衣装や女雛の細密な宝冠が目を引きます。 微笑んでいるようにも、何かを話し出そうとしているようにも見える愛らしい口元。女雛のわずかに開いた口からは、既婚女性の象徴である、お歯黒をつけた歯が見えます。お歯黒の習俗は明治時代には廃れてしまいましたが、かつては美人の要件とされていました。どことなくなまめかしい魅力を感じるのは、この口元のためかもしれません。 実は雛道具にもこのお歯黒用の道具がありますので、紹介をお楽しみに! なお、本展示の内容をまとめた図録『虎屋のおひなさま』が根津美術館より刊行されています。展示作品全ての画像とともに、新たな撮影を加え、作品の特徴、技巧など見やすく構成しています。また、最新の雛に関する研究を踏まえた論考も掲載しています。購入方法、価格、送料などの詳細はこちらをご覧ください。
根津美術館 特別展 虎屋のおひなさま 作品紹介(男雛・女雛)
根津美術館「特別展 虎屋のおひなさま」は、現況を鑑み、会期末の3月29日(日)まで休館することが決定しました。 残念ながら展示会場で直接ご鑑賞頂くことはできなくなりましたが、今月末まで、根津美術館の構成による展示順に沿って、図録にない画像やエピソードも交えながら、主要な作品をご紹介いたします。 男雛・女雛*画像をご使用になりたい方は虎屋文庫までご連絡くださいませ。豪華な雛段の中央を飾るにふさわしい華やかな内裏雛です。明治時代、京都の老舗人形店、丸平大木(まるひらおおき)人形店であつらえたもので、刺繍をほどこした美しい衣装や女雛の細密な宝冠が目を引きます。 微笑んでいるようにも、何かを話し出そうとしているようにも見える愛らしい口元。女雛のわずかに開いた口からは、既婚女性の象徴である、お歯黒をつけた歯が見えます。お歯黒の習俗は明治時代には廃れてしまいましたが、かつては美人の要件とされていました。どことなくなまめかしい魅力を感じるのは、この口元のためかもしれません。 実は雛道具にもこのお歯黒用の道具がありますので、紹介をお楽しみに! なお、本展示の内容をまとめた図録『虎屋のおひなさま』が根津美術館より刊行されています。展示作品全ての画像とともに、新たな撮影を加え、作品の特徴、技巧など見やすく構成しています。また、最新の雛に関する研究を踏まえた論考も掲載しています。購入方法、価格、送料などの詳細はこちらをご覧ください。
根津美術館 特別展 虎屋のおひなさま 作品紹介(段飾り)
根津美術館「特別展 虎屋のおひなさま」は、現況を鑑み、会期末の3月29日(日)まで休館することが決定しました。 残念ながら展示会場で直接ご鑑賞頂くことはできなくなりましたが、今月末まで、根津美術館の構成による展示順に沿って、図録にない画像やエピソードも交えながら、主要な作品をご紹介いたします。 段飾り*画像をご使用になりたい方は虎屋文庫までご連絡くださいませ。画像※は絵葉書の形で残されていたものです。段飾りを囲う両脇、正面左右のパネルは京都画壇の梥本一洋(まつもといちよう)の作であることから、15代店主黒川武雄との交友関係を考えると、1930年代後半のものと思われます。 戦前は毎年、黒川邸で飾られていました。家族、親族、店員、ご近所の方などが集い、菓子や料理が振舞われ、楽しいひと時だったそうです。 戦時色が濃くなるにつれ、飾られなくなり、以降、21世紀を迎えるまで、倉庫の中に保管されていました。 ※便利堂によるコロタイプ印刷で復元した絵葉書の画像を使用。 左:旧虎屋ビル地下2階の倉庫にあった、頑丈な外箱(下部に車輪がついている)。 右:左の外箱の中には、「(元)仁」「(元)義」「(亨)礼」「(亨)智」「(利)忠」「(利)信」「(貞)孝」「(貞)悌」と墨書された8箱が2段に重ねられた状態で入っていました。それぞれの箱は1段から4段重ねになっており、雛道具の入った桐箱が各段にぎっしりと詰っています。 2000年11月 根津美術館 弘仁亭 をお借りし撮影された段飾り 古い画像を拡大し、これを参考に段飾りを復元しました。 21世紀の幕開けを記念して、2001年1月25日~3月3日まで、旧虎屋ビル2階、虎屋ギャラリーにおいて、約60年ぶりに虎屋の雛人形・雛道具が公開されました。4万人を超えるお客様が御来場下さり、一時は3時間待ちというような状態で、お客様には大変ご迷惑をお掛けすることになりました。 このことが契機となって、根津美術館での展示開催(2006年、2012年、2020年)へと進展してゆきます。 なお、本展示の内容をまとめた図録『虎屋のおひなさま』が根津美術館より刊行されています。展示作品全ての画像とともに、新たな撮影を加え、作品の特徴、技巧など見やすく構成しています。また、最新の雛に関する研究を踏まえた論考も掲載しています。購入方法、価格、送料などの詳細はこちらをご覧ください。
根津美術館 特別展 虎屋のおひなさま 作品紹介(段飾り)
根津美術館「特別展 虎屋のおひなさま」は、現況を鑑み、会期末の3月29日(日)まで休館することが決定しました。 残念ながら展示会場で直接ご鑑賞頂くことはできなくなりましたが、今月末まで、根津美術館の構成による展示順に沿って、図録にない画像やエピソードも交えながら、主要な作品をご紹介いたします。 段飾り*画像をご使用になりたい方は虎屋文庫までご連絡くださいませ。画像※は絵葉書の形で残されていたものです。段飾りを囲う両脇、正面左右のパネルは京都画壇の梥本一洋(まつもといちよう)の作であることから、15代店主黒川武雄との交友関係を考えると、1930年代後半のものと思われます。 戦前は毎年、黒川邸で飾られていました。家族、親族、店員、ご近所の方などが集い、菓子や料理が振舞われ、楽しいひと時だったそうです。 戦時色が濃くなるにつれ、飾られなくなり、以降、21世紀を迎えるまで、倉庫の中に保管されていました。 ※便利堂によるコロタイプ印刷で復元した絵葉書の画像を使用。 左:旧虎屋ビル地下2階の倉庫にあった、頑丈な外箱(下部に車輪がついている)。 右:左の外箱の中には、「(元)仁」「(元)義」「(亨)礼」「(亨)智」「(利)忠」「(利)信」「(貞)孝」「(貞)悌」と墨書された8箱が2段に重ねられた状態で入っていました。それぞれの箱は1段から4段重ねになっており、雛道具の入った桐箱が各段にぎっしりと詰っています。 2000年11月 根津美術館 弘仁亭 をお借りし撮影された段飾り 古い画像を拡大し、これを参考に段飾りを復元しました。 21世紀の幕開けを記念して、2001年1月25日~3月3日まで、旧虎屋ビル2階、虎屋ギャラリーにおいて、約60年ぶりに虎屋の雛人形・雛道具が公開されました。4万人を超えるお客様が御来場下さり、一時は3時間待ちというような状態で、お客様には大変ご迷惑をお掛けすることになりました。 このことが契機となって、根津美術館での展示開催(2006年、2012年、2020年)へと進展してゆきます。 なお、本展示の内容をまとめた図録『虎屋のおひなさま』が根津美術館より刊行されています。展示作品全ての画像とともに、新たな撮影を加え、作品の特徴、技巧など見やすく構成しています。また、最新の雛に関する研究を踏まえた論考も掲載しています。購入方法、価格、送料などの詳細はこちらをご覧ください。
魅力を探る 湿粉製「八重霞」
湿粉製『八重霞』2020年3月16日~3月31日迄 湿粉製「八重霞(やえがすみ)」は、春の代表的なお菓子の一つで、彩り豊かな野山にたなびく霞を思わせます。上下の湿粉製※1はほろりとした独特な食感が魅力。中央は餡を使った羊羹製で、異なる味わいの絶妙な取り合わせが楽しめます。 とらやでは、こうした意匠を、「段物(だんもの)」と呼びます。薯蕷製※2「初桜(はつざくら)」(下・写真参照)も同様で、素材や色が違うだけのように思えますが、よく見ると・・・ 「八重霞」は三段とも厚さが均等。華やかな緑・紅・黄が個々に際立っています。対して、「初桜」は上下の白に比べ、紅が控え目に。桜の蕾がほころび、花が初めて咲くさまを表しているのでしょう。 双方、シンプルな意匠に込められた繊細な美学が感じられます。 薯蕷製『初桜』 2020年の販売はありません。 ※1 餡と糯粉(もちこ)・上新粉を混ぜてもみ、こし網で漉してそぼろを作り、枠に入れ蒸したもの。 ※2 つくね芋に上新粉と上白糖を混ぜ、枠に入れ蒸したもの。
魅力を探る 湿粉製「八重霞」
湿粉製『八重霞』2020年3月16日~3月31日迄 湿粉製「八重霞(やえがすみ)」は、春の代表的なお菓子の一つで、彩り豊かな野山にたなびく霞を思わせます。上下の湿粉製※1はほろりとした独特な食感が魅力。中央は餡を使った羊羹製で、異なる味わいの絶妙な取り合わせが楽しめます。 とらやでは、こうした意匠を、「段物(だんもの)」と呼びます。薯蕷製※2「初桜(はつざくら)」(下・写真参照)も同様で、素材や色が違うだけのように思えますが、よく見ると・・・ 「八重霞」は三段とも厚さが均等。華やかな緑・紅・黄が個々に際立っています。対して、「初桜」は上下の白に比べ、紅が控え目に。桜の蕾がほころび、花が初めて咲くさまを表しているのでしょう。 双方、シンプルな意匠に込められた繊細な美学が感じられます。 薯蕷製『初桜』 2020年の販売はありません。 ※1 餡と糯粉(もちこ)・上新粉を混ぜてもみ、こし網で漉してそぼろを作り、枠に入れ蒸したもの。 ※2 つくね芋に上新粉と上白糖を混ぜ、枠に入れ蒸したもの。
根津美術館 特別展 虎屋のおひなさま 作品紹介(御所人形 嶋村)
根津美術館「特別展 虎屋のおひなさま」は、 現況を鑑み、会期末の3月29日(日)まで休館することが決定しました。 残念ながら展示会場で直接ご鑑賞頂くことはできなくなりましたが、今月末まで、根津美術館の構成による展示順に沿って、図録にない画像やエピソードも交えながら、主要な作品をご紹介いたします。 御所人形 嶋村 ※1*画像をご使用になりたい方は虎屋文庫までご連絡くださいませ。まず、煙管を持つしぐさ、ぷっくりした足元、そしてこの表情をご覧ください。 展覧会関係者の中では「嶋村クン」の愛称で呼ばれています。 ※1 嶋村:日本橋檜物町には嘉永3(1850)年に仕出し店として創業した同名の店舗があり、その関係であろうか。 角度で表情も変わります。 左 担い籠には、「御雛 通二※2 嶋村 御用」と墨書。 右 木製番重※3 側面には□の中に「通二 嶋村」と、木製蓋の上にも同様の焼印。 「ひなまつり用仕出しをお届けした後の一服」という姿でしょうか。 ※2 通二:東京府東京市日本橋区通二丁目の住所表記の略称か。 ※3 番重(ばんじゅう):食べ物などを入れて運ぶ長方形の箱。重箱のように重ねられる。 なお、本展示の内容をまとめた図録『虎屋のおひなさま』が根津美術館より刊行されています。展示作品全ての画像とともに、新たな撮影を加え、作品の特徴、技巧など見やすく構成しています。また、最新の雛に関する研究を踏まえた論考も掲載しています。購入方法、価格、送料などの詳細はこちらをご覧ください。
根津美術館 特別展 虎屋のおひなさま 作品紹介(御所人形 嶋村)
根津美術館「特別展 虎屋のおひなさま」は、 現況を鑑み、会期末の3月29日(日)まで休館することが決定しました。 残念ながら展示会場で直接ご鑑賞頂くことはできなくなりましたが、今月末まで、根津美術館の構成による展示順に沿って、図録にない画像やエピソードも交えながら、主要な作品をご紹介いたします。 御所人形 嶋村 ※1*画像をご使用になりたい方は虎屋文庫までご連絡くださいませ。まず、煙管を持つしぐさ、ぷっくりした足元、そしてこの表情をご覧ください。 展覧会関係者の中では「嶋村クン」の愛称で呼ばれています。 ※1 嶋村:日本橋檜物町には嘉永3(1850)年に仕出し店として創業した同名の店舗があり、その関係であろうか。 角度で表情も変わります。 左 担い籠には、「御雛 通二※2 嶋村 御用」と墨書。 右 木製番重※3 側面には□の中に「通二 嶋村」と、木製蓋の上にも同様の焼印。 「ひなまつり用仕出しをお届けした後の一服」という姿でしょうか。 ※2 通二:東京府東京市日本橋区通二丁目の住所表記の略称か。 ※3 番重(ばんじゅう):食べ物などを入れて運ぶ長方形の箱。重箱のように重ねられる。 なお、本展示の内容をまとめた図録『虎屋のおひなさま』が根津美術館より刊行されています。展示作品全ての画像とともに、新たな撮影を加え、作品の特徴、技巧など見やすく構成しています。また、最新の雛に関する研究を踏まえた論考も掲載しています。購入方法、価格、送料などの詳細はこちらをご覧ください。