虎屋文庫:資料展
第53回 年中行事と和菓子展
雛祭の菱餅や子供の日の柏餅など、年中行事の菓子には厄を払い、健やかな成長を願う心が託されてきました。四季折々の行事菓子から日本人の祈りの形を探りました。また、幻の宮中行事「月見の儀」を皇女和宮の御用記録から再現するとともに、江戸時代、宮中や幕府で行われた華やかな五節句の儀式もご紹介しました。 日本人の祈りの形 端午の節句の粽や柏餅、雛祭の菱餅など、折々の行事に用意されるお決まりの菓子。それぞれの形や色、素材には厄除けや豊作、子孫繁栄への願いが込められています。 皇女和宮の御用記録から幻の行事を再現 饅頭に箸で穴をあけ、そこから月を見る…。こんな不思議な行事が、江戸時代の公家や皇族の間で6月16日に行われていました。虎屋にはこの「月見の儀」を、皇女和宮が行った時の御用記録が残っています。 行事の菓子もところかわれば… 全国の珍しい年中行事の菓子をご紹介。秋田県湯沢の犬っこまつりでは泥棒よけに可愛らしい新粉製の犬が売られます。また、木の枝にカラフルな団子の花をたくさんつける神奈川県秦野市「団子花」は実物を展示。 展示品 五節句を中心に、行事に関わる和菓子を、写真パネルや実物を交えて紹介。
第53回 年中行事と和菓子展
雛祭の菱餅や子供の日の柏餅など、年中行事の菓子には厄を払い、健やかな成長を願う心が託されてきました。四季折々の行事菓子から日本人の祈りの形を探りました。また、幻の宮中行事「月見の儀」を皇女和宮の御用記録から再現するとともに、江戸時代、宮中や幕府で行われた華やかな五節句の儀式もご紹介しました。 日本人の祈りの形 端午の節句の粽や柏餅、雛祭の菱餅など、折々の行事に用意されるお決まりの菓子。それぞれの形や色、素材には厄除けや豊作、子孫繁栄への願いが込められています。 皇女和宮の御用記録から幻の行事を再現 饅頭に箸で穴をあけ、そこから月を見る…。こんな不思議な行事が、江戸時代の公家や皇族の間で6月16日に行われていました。虎屋にはこの「月見の儀」を、皇女和宮が行った時の御用記録が残っています。 行事の菓子もところかわれば… 全国の珍しい年中行事の菓子をご紹介。秋田県湯沢の犬っこまつりでは泥棒よけに可愛らしい新粉製の犬が売られます。また、木の枝にカラフルな団子の花をたくさんつける神奈川県秦野市「団子花」は実物を展示。 展示品 五節句を中心に、行事に関わる和菓子を、写真パネルや実物を交えて紹介。

第52回 歌舞伎菓子尽し展
歌舞伎は能、文楽と並ぶ伝統芸能の一つです。江戸時代、庶民の娯楽の代表であり、人々の夢や生活を表現していました。歌舞伎の中に登場する菓子や、舞台の場面や情景を思わせる菓子を展示しました。 菓子で楽しむ歌舞伎の世界 獅子が牡丹に戯れつつ勇壮に踊る『鏡獅子』、赤穂浪士の討入りを題材とした『仮名手本忠臣蔵』など、華やかな歌舞伎の舞台。虎屋の菓子の中から、歌舞伎の情景を思わせるものを選び、美しい舞台写真とともに展示。 歌舞伎と菓子の粋な関係 江戸時代、庶民の関心や流行をいち早く取り入れた歌舞伎には、人気の和菓子も登場しています。例えば、『助六』の舞台をよく見ると、実在の和菓子屋の井籠 (せいろう) が積んであったり、煎餅尽くしの台詞があったり・・・。中には当時一世を風靡しながら、今は幻となった菓子もあります。歌舞伎に登場する菓子や菓子屋をご紹介しました。 ビデオ 『団子売』(日本舞踊協会提供) を連日上映。
第52回 歌舞伎菓子尽し展
歌舞伎は能、文楽と並ぶ伝統芸能の一つです。江戸時代、庶民の娯楽の代表であり、人々の夢や生活を表現していました。歌舞伎の中に登場する菓子や、舞台の場面や情景を思わせる菓子を展示しました。 菓子で楽しむ歌舞伎の世界 獅子が牡丹に戯れつつ勇壮に踊る『鏡獅子』、赤穂浪士の討入りを題材とした『仮名手本忠臣蔵』など、華やかな歌舞伎の舞台。虎屋の菓子の中から、歌舞伎の情景を思わせるものを選び、美しい舞台写真とともに展示。 歌舞伎と菓子の粋な関係 江戸時代、庶民の関心や流行をいち早く取り入れた歌舞伎には、人気の和菓子も登場しています。例えば、『助六』の舞台をよく見ると、実在の和菓子屋の井籠 (せいろう) が積んであったり、煎餅尽くしの台詞があったり・・・。中には当時一世を風靡しながら、今は幻となった菓子もあります。歌舞伎に登場する菓子や菓子屋をご紹介しました。 ビデオ 『団子売』(日本舞踊協会提供) を連日上映。

第51回 和菓子原材料展 日本人と小豆
和菓子といえば、思い出されるのが餡でしょう。羊羹、饅頭、最中、汁粉など、どれも餡が決め手です。小豆は、この餡作りに欠かせない原材料。美味しいばかりでなく、ビタミンB1や繊維質に富んだ体によい食べ物です。またその赤い色が、災いや病をしりぞけるという民俗信仰があり日本人の食生活に重要な役割を果たしてきました。小豆の知られざる逸話や日本人との関わりをご紹介しました。 7世紀末の木簡にみえる小豆煮 小豆は『古事記』に記述があるほか、今から1300年もの昔の藤原宮の木簡 (文字を書いた木札) にも「阿津支煮」(小豆煮) とみえます。小豆と日本人の食生活との関わりを古史料から読み取ることができます。 お葬式に赤飯!?郷土のびっくり小豆料理 大師講や恵比寿講の小豆粥やいとこ煮、田植えや葬式時の赤飯、亥の子祭りの餡餅 (亥の子餅) など、知られざる小豆の行事食や、珍しい小豆の料理 (小豆汁入りそば、パパイヤと小豆の煮物など) をご紹介しました。 小豆のオブジェ『連鎖する赤』 小豆の赤は生命のシンボル。発光する台に小豆をしきつめ、流水文を描き出し、綿々と続いてきた生命の連鎖を表現。
第51回 和菓子原材料展 日本人と小豆
和菓子といえば、思い出されるのが餡でしょう。羊羹、饅頭、最中、汁粉など、どれも餡が決め手です。小豆は、この餡作りに欠かせない原材料。美味しいばかりでなく、ビタミンB1や繊維質に富んだ体によい食べ物です。またその赤い色が、災いや病をしりぞけるという民俗信仰があり日本人の食生活に重要な役割を果たしてきました。小豆の知られざる逸話や日本人との関わりをご紹介しました。 7世紀末の木簡にみえる小豆煮 小豆は『古事記』に記述があるほか、今から1300年もの昔の藤原宮の木簡 (文字を書いた木札) にも「阿津支煮」(小豆煮) とみえます。小豆と日本人の食生活との関わりを古史料から読み取ることができます。 お葬式に赤飯!?郷土のびっくり小豆料理 大師講や恵比寿講の小豆粥やいとこ煮、田植えや葬式時の赤飯、亥の子祭りの餡餅 (亥の子餅) など、知られざる小豆の行事食や、珍しい小豆の料理 (小豆汁入りそば、パパイヤと小豆の煮物など) をご紹介しました。 小豆のオブジェ『連鎖する赤』 小豆の赤は生命のシンボル。発光する台に小豆をしきつめ、流水文を描き出し、綿々と続いてきた生命の連鎖を表現。

第50回 和菓子の歴史展
1973年の創設以来、虎屋文庫の展示は50回目を迎えました。50回記念の特別企画として、古代から現代に至る壮大な和菓子の歴史を一挙に展示しました。 和菓子の歴史を通覧 縄文遺跡から発掘された日本最古の菓子 (?)「縄文クッキー」から、ブームが記憶に新しい「いちご大福」まで、和菓子の歴史をひもときます。 身近なおやつの意外なルーツ 饅頭、羊羹は中国から。カステラ、金平糖はポルトガルから伝来。和菓子の歴史はまさに外来の食文化との出会いの連続です。 江戸時代の華麗な宮廷菓子を再現 京都の宮廷に用いられた華やかな和菓子の数々を虎屋の古文書から再現。 展示菓子限定販売 展示に因み「梨木饅」(りぼくまん)、「鶉焼」(うずらやき) 2種の生菓子を限定販売。 展示品 過去の展示で紹介した菓子約40点、過去の展示DM・ポスター、錦絵・版本・古文書・動画ほか。古文書・動画ほか。
第50回 和菓子の歴史展
1973年の創設以来、虎屋文庫の展示は50回目を迎えました。50回記念の特別企画として、古代から現代に至る壮大な和菓子の歴史を一挙に展示しました。 和菓子の歴史を通覧 縄文遺跡から発掘された日本最古の菓子 (?)「縄文クッキー」から、ブームが記憶に新しい「いちご大福」まで、和菓子の歴史をひもときます。 身近なおやつの意外なルーツ 饅頭、羊羹は中国から。カステラ、金平糖はポルトガルから伝来。和菓子の歴史はまさに外来の食文化との出会いの連続です。 江戸時代の華麗な宮廷菓子を再現 京都の宮廷に用いられた華やかな和菓子の数々を虎屋の古文書から再現。 展示菓子限定販売 展示に因み「梨木饅」(りぼくまん)、「鶉焼」(うずらやき) 2種の生菓子を限定販売。 展示品 過去の展示で紹介した菓子約40点、過去の展示DM・ポスター、錦絵・版本・古文書・動画ほか。古文書・動画ほか。