明け方の空にうっすらと残っている月、「残月」を表しました。半月状にした生地の表面にすり蜜を塗った意匠が、薄雲のかかった「残月」を思わせます。かための皮と生姜の風味が特徴です。
とらやの羊羹づくりは、小豆や白小豆などの豆を煮て羊羹専用の餡をつくることから始まります。その餡に煮溶かした寒天と砂糖を加えて、じっくりと煉りあげていきます。炊きあがった羊羹の煉り具合を見極めるなど、熟練した職人の目で確かめながらおつくりしています。