令和7年(2025)のカレンダーの絵図は、『御棹菓子見本帖(おさおがしみほんちょう)』から選びました。五世紀の永きにわたって、とらやのなかで築かれた和菓子の文化の一端を菓子見本帖によって表現いたします。表紙については、2025年は『髙根羹』を選びました。卓上にもちょうど良い小さめのサイズです。
とらやの羊羹づくりは、小豆や白小豆などの豆を煮て羊羹専用の餡をつくることから始まります。その餡に煮溶かした寒天と砂糖を加えて、じっくりと煉りあげていきます。炊きあがった羊羹の煉り具合を見極めるなど、熟練した職人の目で確かめながらおつくりしています。